秋の大山詣り

以前の山で知り合った女性から勧められた大山参りをすることにした。人気のある山で、かつ土曜日ということで静かなハイキングとはならないと覚悟はしていたが、想像以上の人出となった。

大山ケーブルでも乗るための待ち行列だが、それほど時間は掛からなかった。車両は新しい。たまたま最後列の見晴らしの良い席を確保できたので、写真も撮ることができた。立っている人もたくさんいたので、ラッキーなことだ。

伊勢原駅から大山ケーブル行きのバスに乗る。既にほぼ満員だ。直行便なので、途中止まることもなく、かつ車内放送が落語家による大山参りの解説と関連する落語が流れるので、20分ほどだが、それほど苦にはならない。

江戸時代は、東京から講を組んで大山詣りをしていたとのこと。大変だったろうとは思うが、それもやってみたいことではある。今や、車の通る道路を歩くことになるので、その気にはなれないが。

阿夫利神社下社の駅に到着すると、下社にお参りする人の行列に出くわす。茶屋もあり、相当な人の数だ。海外からの観光客も多いようだ。英語も中国語も聞こえる。

下社から登山道は始まる。始まりの起点では、お祓いのための小さな社があり、そこでお賽銭と自分でお祓いをし、小さなお守りをもらい、登山の安全を祈願する。お賽銭は百円と書いてあるところが今風だ。

登り始めると、やはり行列。中国人のご一行が前を進む。ところどころ眺望の部分的に開けるところがあるが、基本はひたすらの上りだ。頂上近くになって、尾根伝いの箇所もあり、楽になった気がする。

今回は、ポールを使用した。初めて杖をついて登ることになる。発見したのは、これは楽だ、ということ。膝を痛めないように、と思って使用したのだが、疲れが違う。これは使わない手はない。おそらく四足獣になって登っているようなものだ。2本足で登るか、4本足で登るかで、おおいに違うのである。

山頂に阿夫利神社の本社がある。これを作るのは大変だったろうと思う。阿夫利神社の阿夫利は、意味的には雨降りで、雨乞いの行事が行われていたとのこと。

山頂は、さらに多くの人で溢れかえっている。なんと山頂を示す記念碑は、写真を撮ろうという人の行列ができている。残念ながら、山頂は少し写真を撮ってパス。少し山頂から降ったところで、昼食。

見晴台を経由する別ルートで降る。大山神社の紅葉も素晴らしかったが、山の中の紅葉はより美しい。

下りは、膝にくるので、ポールがさらに活躍。しかし、以前に痛めているせいか、やはり左膝に痛みがやってきた。まあ、仕方がない。休みながら下山する。見晴台は、多くのテーブルも設置されていたが、あまりに多くの人で、座ることは諦め、近くの岩に座って休憩。

あとは、阿夫利神社駅からケーブルを使って下山。下りも席に座れたのはラッキー。

今回はかすみと雲がかかって、残念ながら富士山を見ることはできなかったが、冬場なら見えるのだろう。冬のハイキングは、さてどうしよう、というところ。

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