
結局のところ、ゆったりと海を見て過ごすという旅にはならなかったが、かといって、忙しい旅でもなく、楽しく過ごすことができた。小田原は、まだかなり寒い季節だったが、さすが沖縄、暖かく過ごせた。


那覇の泊港には、出航の約1時間前、午前10時に到着。チケット売り場で往復のフェリーのチケットを購入。高速船もあるのだが、急ぐ旅ではない。乗船は1時間前から可能なので、早速乗り込む。空いている。乗車した階にはごろ寝のできるオープンスペース、そこから一つ上の階に座席がある。今日は、晴れていて甲板にいても気持ちが良い。東京の寒さが嘘のように暖かい。渡嘉敷島には1時間10分。景色を見たり、船を探検しているうちに、そろそろ渡嘉敷島に着く。船着場には、今夜宿泊する宿の迎えの車が来ている。同じ船に、カップルの客がいたが、彼らは自分たちで宿に向かうとのことで迎えの車には荷物だけを預かり出発。

渡嘉敷港から阿波連までは10分少し。今夜の宿は、シーフレンドという宿のもっとも安い部屋。驚くほど安かったが、部屋は3畳、風呂はなく、共同シャワーがあるのみ。まあ、温泉のある島でもなく、十分。荷物を置いて早速、散策に出かける。まず阿波連ビーチを歩き、クバンダキ展望台から、海へ降りる道があり、少し岩場だが海まで降りることができる。名もないビーチで少しの間過ごす。誰もいない空間で開放感満点。


そこから歩いて阿波連岬園地を目指す。かなりの登りと下りがあり。足には応える道だが、なんといっても気温19度と快適な気温でのウォーキングだ。1時間ほどで、園地に到着。ここから浦のビーチと呼ばれるビーチに降りていける。ここも誰もいない。歩いて汗をかいたので、少し水遊びをする。気持ちが良い。本格的に海水浴ができるわけではないが、冬の沖縄でも、足をつけて水遊びくらいできる。誰もいないビーチを独り占めだ。式根島のビーチを思い出す。あれは6月下旬だったので、もっと気温は高かったが。
ビニールシートを敷いて、しばし寛ぐ。海岸線は、サンゴの欠片でいっぱいだ。それが遠目には真っ白なビーチと見える。沖縄のビーチの特徴だ。
帰りも歩く。展望台に寄ったりして、1時間以上かけて戻る。結局10キロ以上のウォーキングになった。山登りと違って、膝を痛めるようなことはない。
宿に戻ってシャワーを浴び夕食をとり、そして寝る、それだけだ。



翌朝は、6時半に起きたが、外はまだ暗い。日の出は7時12分で、かつ今日は曇りだ。
7時から朝食をとり、散策へ。宿から近くのビジュイシビーチを目指す。阿波連ビーチが目の前なのだが、時期ハズレとはいうものの、やはり観光客がそれなりにいる。ビジュイシビーチは、クバンダキ展望台に向かう道の途中で海側へ通じる道を見つけることができる。目印はないので、だいたいの感覚で道を見つける必要がある。あまり人が通っていない細い道だが、問題なく通ることができる。通り抜けるとビーチだ。ここは、目算通り誰もいない。夏なら、多くの人で賑わっていることだろう。あいにくの曇天で、日差しはないが、気温は17度で問題なし。
冬のビーチは、人の関心を集めないが、冬の晴れた日に人のいないビーチで過ごすのは、すごく贅沢な時間になる。海を見ながら、考え事をしてもいいし、何もしなくてもいい。ただ海と風と、そして青い空を眺めているだけで。
季節外れのビーチで日長過ごすのも悪くはない。
午後3時のフェリーで那覇へ。1泊でもアクセスが良いので楽しめるのが渡嘉敷島のよいところだ。
私のように人混みに苦手な人には、季節外れがおすすめだ。




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