
今回、いくつかの仕事をまとめるため、温泉旅館を使って試してみた。旅館だけが仕事のできる場所とは限らない。往路も、ウォーキングの最中も考え事やパソコン作業はできる。

今回の行き先は、群馬県の四万温泉だ。小田原からは、湘南新宿ラインを使えば高崎まで乗り換えなしだ。もちろんデスクスペースのあるグリーン車を使い向かう。サーモにコーヒーを入れておき、朝食はコンビニのパン。車中でゆっくりと朝食をとり、その後、パソコンを取り出して作業も進む。他にすることがないので、集中力も増すというものだ。少し疲れたら車窓の景色に癒されるというものだ。




今回の宿は、中生館という四万温泉の最奥に位置する旅館で、家族向けではなく、一人旅行を歓迎という変わった旅館だ。バス停からは歩いて30分近くかかるが、良い運動になり、周りの自然を眺めながら、脳を休ませるのにちょうど良い。都会で過ごしていると、さまざまな刺激が多すぎて、意識はしていなくても、脳は反応してしまっているので、脳が休まる暇がない。その点、自然の中は、脳に対する癒し効果があるといえるだろう。本人が癒やされていると感じていなくても。
中生館は、こじんまりした部屋で、バストイレも共同の部屋にした。渓流に面した和室で部屋の中央にテーブルが置かれている。和室のテーブルというのは、昔の文豪なら似合っただろうが、作業性という点ではデスクと椅子にはまったく叶わない。最初は、頑張ってテーブルにパソコンを置いて、座椅子に座って作業したのだが、体勢がすぐに辛くなる。
座椅子で作業していると姿勢に無理がかかってくるので、すぐに温泉入ろうかな、となる。



ちなみに温泉は素晴らしかった。こじんまりした湯船だが、貸切になっていたので、露天風呂は特に自然を味わいながら、ゆったりと入ることができた。温泉も脳を癒す昨日があると思う。


翌朝は、あいにくの雨だったが、観光地の奥四万湖が歩いて20分弱のところにあり、頭をさらにリフレッシュさせるのにちょうど良い。20分というのは短かったので、さらに奥四万湖を一周してみようと思い、歩いてみた。冬季車両閉鎖していたので、ここも自然を堪能できた。
旅館に戻る手前に喫茶店があり、そこに寄って昼食。すいとん、という都会では味わえない栄養バランスの取れたものを食べることができた。





部屋に戻り、湯に入ってから、作業再開。あっという間に夕刻、食事の時間となる。
ワーケーションでは、1泊2日では作業する時間がほどんど取れないことが多い。チェックインが、15時でチェックアウトが朝10時というところが多いためだ。最近ではワーケーションプランとして、滞在時間を伸ばしてくれるところのあるが、料金もプラスとなる。2泊3日なら、中の1日は、好きなだけ部屋で、もしくは共用スペースを使うことができる。
今回の四万温泉では、往路、復路ともに普通車のグリーン車両を使ったので、作業時間が移動時間の割には取れたので良かったが、移動時間を活用できないと、2泊3日程度のワーケーションの価値は大きく下がってしまう。
ワーケーション企画においては、移動時間も含めた生産性を検討する必要がありそうだ。1週間程度の長期のワーケーションでないと、離れたところでの時間効率をあげるのが難しくなる。
さて1泊2日でのワーケーションを可能にするアイデアを検討することにしよう。

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