富士山を望む三ノ塔登山

秦野駅からヤビツ峠行きの路線バスに乗って約40分、最初は市街地を走るが、蓑毛を過ぎると山の中だ。どんどん高度を上げていく。幸い座ることができたので良かったが、バスはほぼ満員。土曜日、日曜日の山行きのバスは混雑する。自分で車を運転していくなら、道路は小さい車でないとすれ違いが難しい細い箇所がたくさんある。

ヤビツ峠に到着。ここにはトイレがあるのでまずトイレ。ここから大山に行く人が多いようだが、私は車道をそのまま歩いて菩提峠近くの三ノ塔への出発点へ。駐車場は、たくさんの車がすでにたくさん停まっている。階段が目に入ったので、てっきりここが登山口と思い登り始めた。するとすぐに菩提峠に到着。富士山が綺麗に見える。どうやらパラグライダーのテイクオフ、つまり出発点になっているようだ。ここでアプリの地図をスマホでみると、計画したルートからずいぶん外れてしまっている。登山口を間違えたのだ。駐車場からは、4つのルートがあり、一番わかりにくい登り口だった。

樹海の中をひたすら登る。今日は晴天、空気は冷たいが気持ちがいい。尾根に登るまでは富士山は臨めないが、樹海の中、誰にも会わず進んでいく。標高1000メートルを越えたあたりに日本武尊の足跡という場所があり、そこで小休止。簡素な鳥居もある。大山が見える。

その後、まもなく尾根伝いの道に出る。おお、富士山が綺麗に見える。登った甲斐があると言うものだ。ほどなくして、ニノ塔に到着。ここには休憩スペースがあり、富士山がよく見える場所だ。そして、これから向かう三ノ塔が目の前に飛び込んでくる。かなり距離がありそうだし、ニノ塔の標高1100メートルに対し、三ノ塔は1200メートルなので、見上げる感じになる。ここで簡単に食事をとる。私とは違う道を登ってきた女性がまもなく到着。外人っぽい風貌だが、日本語に違和感なく、日本育ちのようだ。ハングライダーが上空を飛んでいるのを彼女が見つけ教えてくれた。彼女は、ここで昼食のようだ。お湯を沸かしてカップラーメンを作っている。

私は、「お先に」といって三ノ塔を目指す。しばらく下りが続き、そのあとが大変。階段なのだ。自然を守るために木を使った階段や木の道が延々と続く。砂利道や泥道と違って、安心して歩けるのだが、足にはハードだ。しかし、二ノ塔から20分少しで到着。案外近かった。ここは登山客が多い。でも、休憩テーブルはたくさんあったので、そのうちの一つに陣取り、本格的に昼食。とはいっても、おにぎりとパン、そして紅茶、そのあとチョコレートなどの甘いもの。山頂だけに風は強く、山小屋というより休憩小屋があるのだが、それが風除けになるスペースがあったので、そこを使わせてもらう。休憩小屋は団体客が入っているようでうるさそうだし、外の方が気持ち良い。

この三ノ塔は、標高1204メートルで、富士山がやはり綺麗に見える。写真をとっていたら、先ほどの女性も登ってきていた。ひとりだったので、自撮りをしようと苦労しているようだったので、撮ってあげましょう、と声をかけ、5、6枚撮ってあげた。私の写真も撮りましょうと言うので、普段は記念撮影はしないのだが、言葉に甘えて2枚撮ってもらった。

そこからヤビツ峠に降りるのだが、左足が悲鳴を上げ始めたので、もう一山を経由して戻ろうと思ったが、直接ヤビツ峠に戻った。バスの時間まで少しあったので、ヤビツレストハウスに寄ってみた。満席かと思ったら、客は誰もおらず、ゆったりできた。アマレット入りの甘酒を二杯飲んで、気分良くバスに乗って帰ることができた。帰りはバスがガラガラで、最終バスが混むのかもしれない。左足の悲鳴がおさまらず、駅ではエスカレーターやエレベーターのお世話になってしまった。でも、随分歩いたし、カロリーも消費したので満足満足。

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